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Project Goodbye 

33年後のかえる   Return / Change / Transform / Frog 

Kaeru Beyond 33 Years

私たちの生活をつくるものごとの、循環と終末と
次世代への繋ぎ方についてのデモンストレーション
A demonstration of the cycles and endings that shape our lives,
and how to connect them to the next generation
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33年ごとに親から子へ、子から孫へと世代は交代します。世代が変わるごとに技術は革新され、生活様式や周囲の環境も少しずつ変化していきます。では、33年後の世界はどのようになっているのでしょうか。
 

現在、世界人口は82億人に達しており、次の世代である33年後(2058年)には100億人を超え、緩やかなピークを迎えると予測されています。私は33年前、人口増加とそれに伴う地域社会の変化に着目し、未来を予測する空間作品を制作したことがありました。ところがその後の33年間、なぜか私の関心は、人口減少や過疎化によって増えていく空き家、そして家庭から排出される廃棄物と向き合うことになりました。
 

そして今、これまで収集してきた膨大な廃棄物素材だけでなく、あらゆる物事の循環やその行く末を無視できない切実な状況に直面しています。次の活動を展開していくにあたり、皆さまのご関心をお聞かせいただければ幸いです。

このリンク、あるいは横のQRコードからアンケートにご協力をお願いいたします。

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考えてみるとこれまでの活動は全て、廃墟、廃材、いらなくなった素材、見捨てられてきたものに手を入れて何らかの活動の連鎖を作り出すことに注力してきたのだなと思います。上記写真はそのダイジェスト

このプロジェクトに至る経緯

今から33年前の1992年、僕が33歳の時、長女が生まれました。
僕が生まれたのも 父親が33歳の時
33年ってちょうど一つの世代が入れ替わるのだなと感じました。

 

33、66、そして99・・・

当時の世界人口は54億人
33年後の2025年には世界人口が85億人になるという人口予測を新聞で見かけて驚きました。

(ちなみに実際の世界人口は82億人になりそうだということです)
その顛末はこのサイト内の「お米のかえる物語」の中の映像で語っています
お時間のある時にでもご覧ください。

それがきっかけとなって制作したのが「2025かえるの池シンポジウム」でした。
自分の娘が33歳になる2025年の世界を様々な専門家にインタビューを試み、語ってもらい
それを青山スパイラルガーデンという空間でプレゼンテーションさせてもらいました。


その作品を制作するため、当時務めていた都市計画事務所を退職し、

1992年6月6日に個人事務所「藤浩志企画制作室」を設立。
それが現在の株式会社藤スタジオの前身です。そしてそれから33年・・・

92年当時より東京の文京区あたりの取り壊しになる空き家を借り

スタジオ兼自宅として暮らし始めて以降も、鹿児島の大島紬織工場跡や

福岡の養鶏場跡、そして海の家の跡と物件未満の空き家を拠点に借りて活動をはじめ
その後も大阪や埼玉、そして青森の十和田市や秋田市の廃墟を転々とし、
また廃棄物素材、特に要らなくなったおもちゃ類と向き合い、膨大な廃棄物素材を蓄積し

それを活用した活動を作ってきました。

美術館や大学の運営に関わる中で美術館として、あるいは大学として
一体何をどの様に収集、収蔵、アーカイビングするかという問題にも直面してきました。

また青森で田中忠三郎さん、そして秋田で油谷満夫さんという蒐集家と出会い、
数百万点という膨大な数の江戸時代後期から令和に至るまでの民具、日用品と向き合うことになり

関心は廃棄物とされてきた物事のあり方そのものへ向かっています。

そしていよいよ次の展開を考える上で、次の33年後、つまり99歳になるまでの

活動を考える上で、家庭廃棄物のみならず、様々な廃棄物素材に向き合うことになりそうです。


特に97年より集め続けた膨大なおもちゃ類、家庭廃棄物、空き家、エネルギー廃棄物
そして、遺骨とかお墓とか。循環するものと循環できないもの、時間をかけて分解する方法、

そして活動をアーカイビングして何を残し、つなぐかということについて
​色々な現場を巡りなからこれから考えてゆきたいと思っております。(藤浩志)

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